なるほど複素関数

村上雅人著/A5判304頁、本体2800円/ISBN4-87525-206-4
●複素関数を図示するには4次元の世界が必要である……4次元というと複雑という印象を受けるかもしれないが、そのおかげで等角写像という理工系分野に波及効果の大きい応用が開けるのである。 ■また、複素積分には面白い性質があって、その特徴をうまく利用すると、解法の困難な実数積分を複雑な計算をすることなく解くことができる。この手法にはじめて接すると、その神秘性に魅了されるが、本書では、この事実を体感できるように実例とともに紹介している。 ■本書を通して、複素関数が虚構の学問ではなく、実際に、理工系の幅広い分野で応用される重要な学問であるということを認識していただければ幸いである。