東洋の知で心脳問題は解けるか

=もくじ=
第一章 我が東洋回帰
欲望とドーパミン/性生活の人種による違い/果てしなき妄想/妄想は解けたけれど…/東洋への回帰/ヨーロッパ精神の特徴/回帰してどうするのか

第二章 量では駄目である ―― 道元の唯心論と脳科学
禅との出会い/量では駄目である/量に換えるのが科学の仕事/なぜ量では駄目か/量で駄目でないこともあるが/数・量も実は主観/こぼれ落ちる現実/対象としての現実ではなく/中国での道元と私の中国紀行/時間を生きよう

第三章 物体は存在しない ―― ヨーロッパにもあった唯心論
「話を聞かない男」の空間哲学/ロックに噛みついたバークリー/物体は存在しない/バークリー唯心論の解釈/私は神を信じない/フランスに生き続ける唯心論 ―― サルトル/フランスに生き続ける唯心論 ―― ベルクソン/ベルクソンと脳科学

第四章 唯心論と脳科学
これまでのまとめと展望/なぜ科学はヨーロッパで発達したか/経験主義にもいろいろある/脳科学が認めるべきこと/脳科学の希望