なるほど電磁気学

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■生活にはなくてはならない電気と磁気。それを取り扱う電磁気学は、難解な学問とされ敬遠存在であり、電磁力が電場と磁場の向きとは関係のない90°の方向に働くというのもわかりにくい原因とされる。
■その理解に必要な数学がベクトル演算であり、それを取り扱う道具に、rot やdiv などのなじみのない演算や、Δ や∇の記号やベクトルの外積などが混在し、確かに慣れるのにも理解するのにも時間がかかる。
■本書では、電荷間に働くクーロンの法則から出発し、電場と磁場の基礎と、これらの類似点と相違点を明らかにする。さらに電場と磁場の相互作用を学ぶなかで、マックウェル方程式の意味が理解できるような構成をとった。そして、自由空間、すなわち真空中におけるマックスウェルの方程式を解くことで、電磁波(光)が、電場と磁場が交互に振動しながら進行していく波であるという本質についても、理解がえられるようにした。   (本書「はじめに」より)
村上雅人著のなるほどシリーズ15冊目。

目次
はじめに
第1章 電荷とクーロン力
第2章 電位と電気力線
第3章 ガウスの法則
第4章 導体
第5章 コンデンサ
第6章 誘電体
第7章 電流
第8章 静磁場
第9章 磁性体
第10章 磁場と電流
第11章 電磁場とベクトル解析
第12章 変動する電磁場
第13章 電磁波
補遺1 極座標系のgrad
補遺2 ストークスの定理