ルポ・エッセイ他
依存症からの脱出
信濃毎日新聞取材班著/46判 並製 274頁/ISBN:978-4875253389

本書は、ネット依存から、薬物、アルコール、ギャンブル依存まで、「心の闇」と立ち向かいながら、周りの人の助けと協力で回復への道を歩む人たちに初めて光を当てる。
「依存症になったら、それでおしまい」なのではない。そこから人生を立て直そうと必死でもがく人たちがいた。試行錯誤しつつ、一歩でも前に進ませようと手助けする周囲の人たちの思いがあった。こうした人たちの日常はこれまで全く知られていなかった。ずっと秘められてきた苦悩やつらさ、喜びと憎しみ、そして後悔が姿を見せ始める。そう、あなた方のすぐ側で、それは起きていた真実だった。
第36回 ファイザー医学記事優秀賞受賞。感動のルポルタージュ‼
温泉の秘密
飯島裕一著/46判176頁(口絵8頁)/本体価格1600円/ISBN:978-4-87525-331-0

どこの温泉に行っても、必ず「湯の成分表」の表示があり、効能や適応症が書かれています。これはどれほど信用していいものでしょうか。また、温泉にはにごり湯と言って、乳白色やコバルトブルー、エメラルドグリーンや褐色、黒色の湯があります。しかも、同じ湯なのに透明だったものが、青色になり、やがて白色に変わるのです。この本の特徴は、どうしてそうなるのか、実際に肌で体験するだけでなく、学者や研究者に徹底取材して、その科学的理由を考えることにあります。「温泉を科学する」のです。
温泉のもついろんな謎解きをぜひ楽しんでください。
福島原発事故以来、とかく言われる「放射能泉は安全か?」といったテーマや「源泉かけ流し信仰」にも挑みます。
いじめ・不登校ゼロ作戦
大沼謙一著/46判並製 208頁/本体価格1400円/ISBN:978-4-87525-327-3

問題行動があったときに、教師がとるべき最も大切なことは何か。著者は、「教師は子どもに寄り添い、子どもの声に耳を傾けること」と強調します。じっくりと話を聴いてもらった子どもは、穏やかな表情を見せます。雨の日の朝も校門に立って子どもを迎える校長、休憩時間に運動場の朝礼台にジャージ姿で座りこみ子どもと話し込む校長、いじめと立ち向かう水際作戦、不登校になった子どもへの騒がず・慌てずの対応策、「輝く命」という特別授業、モンスターペアレンツへの対応策、子どもへの保護者の虐待を知ったときの緊急対応、教師への応援歌、保護者とのやりとりなど、涙と笑いがいっぱいの痛快ドラマ。
温泉 とっておきの話 甘露寺泰雄×阿岸祐幸×石川理夫
飯島裕一・徳永昭行 編著/46判並製 192頁 口絵2頁/ 本体価格 1,600円/
ISBN:978-4-87525-301-3

日本の温泉を愛し、温泉の奥深さを知る3氏が一堂に会し、湯に浸かりながら話した本音トーク。日本各地に伝わる温泉の動物発見伝説の話に始まり、仏教と入浴の作法、混浴文化論、湯女のルーツ、温泉の効用とは何か、温泉の楽しみ方、これからの温泉地のあり方を考える。美人の湯・子宝の湯・傷の湯・目の湯の真偽を真剣に議論し、かけ流し信仰には注意を促す。意外な真実や温泉地の貴重な情報、未来への提言もふんだんにあって、読みごたえのある1冊となっている。
前立腺がんを生きる 体験者48人が語る
NPO法人 健康と病いの語り ディペックス・ジャパン編著/A5判 並製 272頁/本体価格2400円/ISBN:978-4-87525-297-9

そこには患者にしか語れない言葉がある
いま医療者からも注目のウェブサイト「健康と病いの語りデータベース」より「前立腺がんの語り」待望の書籍化!
住んでいる地域も、年齢も、がんの病期もさまざまに異なる四八人にインタビュー、受診から診断、治療法の選択、治療の実際、再発や転移にまつわる不安と葛藤、家族やいのちに対する思いなどを、病気の発見から、診断、治療、その後の日常生活といった場面ごとに分類して紹介。
患者や家族がそれぞれの「語り」に触れ、病気と向き合う勇気と知恵を身につけてほしい。
不妊を語る 19人のライフストーリー
白井千晶著/A5判並製、320頁/本体価格:2800円
/ISBN:978-4-87525-287-0 最新書評

不妊を経験した19人の女性が語る「わたしの」ライフストーリー。そこには見過ごされがちな「人生(life)としての不妊」「生活(life)のなかの不妊」が立ち現れる。不妊当事者・家族だけでなく、助産師・看護師・医師など医療関係者にも必読の書。
骨董 *もう一つの楽しみ
西岡 正著/46判上製 208頁、本体価格:1800円/ISBN 978-4-87525-282-5

■骨董に秘められた来歴を訪ね、作者の思いや歴史のヒダに深く
分け入る…過去に身を置き古人と語り合う至福のひととき!
●骨董の楽しみは、まず「見つける」ことにはじまる。次の段階は「使う」楽しみが待っている。自分で工夫を凝らした肴をつくり、器を選んで盛りつけ、気にいった徳利と盃で好みの酒を酌むと、至福の刻がやってくる。
つまり、入手したものを箱に入れて後生大事にしまっておくのではなく、生活のなかに生かして楽しむ、ということだ。
最後の楽しみは、手に入れたものについて「知る」ことにある。書の海にただよう楽しみ、未知の世界がひらけゆく楽しみに、身をまかせることができる。その楽しみは限りなく深く、広い。想像力をかきたて、過ぎ去った時の彼方へ誘ってくれる楽しみ、といってもよいだろう。(まえがきより)
路傍の奇跡 ー何かの間違いで歩んだ物理と合気の人生
保江邦夫著/46判270頁、本体価格:2000円/ISBN978-4-87525-275-7
パリかくし味
蜷川讓著/46判232頁、本体価格:1800円/ISBN978-4-87525-270-2
南アフリカらしい時間
植田智加子著/46判240頁、本体価格:1800円/ISBN 978-4-87525-266-5
アカデミック・ハザード――象牙の塔殺人事件
・トーマス・神村著/46判248頁、本体価格:1000円/ISBN978-4-87525-242-9
報道が教えてくれないアメリカ弱者革命――なぜあの国にまだ希望があるのか
・堤未果著/46判240頁、本体価格:1600円/ISBN4-87525-230-7
元気です、広島――市民が創る豊な未来
・秋葉忠利著/46判270頁、本体価格:1800円/ISBN4-87525-228-5
内蔵助蜩の構え
・津名道代著/46判454頁、2800円/ISBN4-87525-209-9
骨髄移植の現場から
・野村正満編/46判208頁、1650円/ISBN4-87525-155-6
跳べ!白血病の息子よ
・橋本明子著/46判244頁、1650円/ISBN4-87525-160-2
100歳を生きる――老化との戦い
読売新聞大阪本社編/46判251頁、1400円/ISBN4-87525-107-6
いつか見たゆめ
・立原えりか・文秋山さと子・絵/A4判46頁、カラー17頁、2000円/ISBN4-87525-080-0
柳田国男/児童読み物集(全3巻)
・庄司和晃監修・笠原正夫挿画/A5判上製、平均260頁
村と学童/植垣一彦解説/2500円/ISBN4-87525-134-3
火の昔/小田富英解説 (品切)/2800円/ISBN4-87525-139-4
少年と国語/尾崎光弘解説/2800円/ISBN4-87525-145-9
ガンは治るか――治療と研究の最前線
・読売新聞大阪本社科学部編/46判172頁、1500円/ISBN4-87525-152-1
ここまできた生と死の選択
・読売新聞大阪本社社会部<いのち>取材班/46判224頁、1650円/ISBN4-87525-148-3
板東ドイツ人捕虜物語
・林啓介・バーディック他著/46判252頁、1200円/ISBN4-87525-092-4
犬にきいた犬のこと――ラスティ、野辺山の二年
・河田いこひ著/46判176頁、1400円/ISBN4-87525-194-7