ひっくり返る地球

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7億年前の地球。その赤道付近で、今日氷河の跡が発見されている。
この事実を説明するために二つの説が生まれた。一つは全球凍結説、そしてもう一つは、地軸大傾斜説である。
後者は、力学的根拠がないとされ、これまで前者の説が有力であった。しかし、右に回っているジャイロスコープを手に持って左に自分が回る(=公転)と、いずれコマはひっくり返って公転の方向と一致するのである!
また、微惑星が集まってできる惑星の自転の向きは理論上、公転とは逆行で誕生すると考えるのが自然である。では、なぜ今地球は逆行ではなく順行しているのか、そして、なぜ他の惑星も順行しているものが多いのか。
厳密な理論に裏付けされた力学的説明をもって地軸の逆転を提唱する、著者の人生を賭した一冊。

目次
第1章 公転するジャイロスコープの逆転
第2章 地軸は逆転したか?
第3章 歳差事始
第4章 回転運動とベクトルの外積
第5章 ジャイロスコープ効果と外積
第6章 公転するジャイロスコープの逆転の力学
第7章 人工衛星の自転軸逆転と実験提言
第8章 地軸逆転論
付録Ⅰ 寺石良弘による地軸逆転論に関する手書き論文の目次
付録Ⅱ シューラー周期(84分)
付録Ⅲ 第4章の数学的補足
付録Ⅳ 第5章の数学的補足
付録Ⅴ 第6章の数学的補足 ――公転ジャイロの逆転の力学――
付録Ⅵ 第7章の数学的補足 ――人工衛星の自転軸逆転の力学――
付録Ⅶ 第9章の数学的補足 ――地軸逆転の力学