エッシャーの絵から結晶構造へ
好評のモナド①の増補版。不思議なエッシャーの絵を糸口に、家紋における対称図形を調べ上げ、繰り返し模様の本質に迫る。そして、その系統的な作り方を考案し、読者に伝授する。また、コンピュータでその基本パターンを描かせ、それを公開。それは二次元ではタイル貼りやふすま模様、着物の模様などに応用でき、三次元に応用すれば、結晶構造の解明に到る。
この増補版では、現代的な話題であるフラクタルとパータイリングを追加し、読者の興味に資する。
自分でエッシャーばりの繰り返し模様に挑戦できる楽しい読み物である。
目次
本書について 福田 宏
まえがき 中村義作
第1章 エッシャーの絵画と平面上の繰り返し模様
第2章 家紋に見るさまざまな対称性
第3章 一次元の繰り返し模様と二次元のブラベ格子
第4章 二次元の繰り返し模様とタイル張り
第5章 二次元の繰り返し模様の系統的な作り方(四回割り)
第6章 二次元の繰り返し模様の系統的な作り方(三回・六回割り)
第7章 ゴスパーの怪物曲線とタイル張り(三回割り)
第8章 パータイリング
第9章 結晶構造と三次元の繰り返し模様へのいざない
結び
文献