オリンピック返上と満州事変 ★バウンダリー叢書★

· 梶原英之著/46判256頁、本体価格:1600円/ISBN978-4-87525-261-0

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 満州事変、満州国建国、さらに226事件と、動乱の昭和にあって平和を模索する動きがなかったわけではない。その一つが1940年の東京オリンピック招致であった。それには国際連盟脱退という国際社会からの孤立を挽回しようとする意図と、皇紀二千六百年の祝賀行事の意味があった。天皇の「詔書」と東京市の思惑の中、嘉納治五郎・杉村陽太郎・副島道正・広田弘毅といった人々の熱意によって、東京招致に成功! 提灯行列など国を挙げての大歓迎に湧くも、結局は返上することに…。奮闘と挫折の外交秘史。