人体 5億年の記憶
- もくじー
1 三木成夫とは?
(1)奇妙な授業――大学に入学し三木成夫と出会った
(2)日本の解剖学における三木成夫の先人たち
(3)ライフワークは未完だったのか
2 人体の中の「動物」
(1)運動系(骨と筋肉)
(2)神経系(脳と神経)
(3)感覚系(目、耳、皮膚)
3 「こころ」はどこにあるのか?
4 人体の中の「植物」
(1)吸収系(胃腸と肺)
(2)循環系(心臓と血管)
(3)排出系(泌尿・生殖器)
5 三木成夫の人間観
(1)「胎児」――個体発生と系統発生
(2)「3歳児」――指差し、呼称音、直立、言葉
(3)「生命記憶」――ヒトの体には五億年の記憶がある
三木成夫の略歴と著作物一覧
著者略歴
解剖学者・美術批評家。1960年群馬県生まれ。東京芸術大学美術学部卒業。同大学院美術研究科博士課程修了(美術解剖学専攻)。東京大学医学部助手(解剖学)などを経て、現在に至る。大学院生のとき、恩師・三木成夫の紹介で養老孟司と出会い、27歳のとき養老との共著『解剖の時間』を出版、28歳で単著『脳の中の美術館』を出版。大学院生のときに出版したこの二冊を皮切りに、現在まで約50冊の著書を出す。主な著書に『脳の中の美術館』『体の中の美術館』『絵筆のいらない絵画教室』『自然の中の絵画教室』『「進撃の巨人」と解剖学』など。また美術批評の著作も多く、『「モナリザ」の微笑み』『構図がわかれば絵画がわかる』『遠近法がわかれば絵画がわかる』など。解剖学をベースに芸術と科学の交差する美の世界を探求。