内なる異性――アニムスとアニマ

・E.ユング、笠原嘉・吉本千鶴子訳/46判140頁、1500円/ISBN4-87525-062-2

画像の説明

ふつう男とか女というとき、それは外面的人格を指している。こうした外面的人格をあたかも補填するかのように、反対の性の人格要素が、いわば内面的人格としてわれわれの内にひそむ。アニマとは男性の内なる女性要因、アニムスとは女性にとっての内なる男性的要因の謂いである。これは興味ある仮説といわねばなるまい。ユング心理学の最大の功績の一つを、アニムス、アニマ概念にみるといったら言い過ぎだろうか
(訳者あとがきより)

もくじ
アニムスの問題のために

1.アニムスのあらわれ方
2.無意識の心象を通してのアニムスのあらわれ
自然存在としてのアニマ
注(原注・訳注)
訳者あとがき