第一巻・初年次初級編/ 慣性力を活かす

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「合気道は箸と茶碗が持てる力があればできる」と言い伝えられてきたことの真意は、「合気道を目指す者は箸と茶碗より重いものを持ってはいけない」ということにある。そのため、初年次の稽古においては、従来のように稽古相手が自ら倒れるようなことをしなくても合気道の技が効果的に決まり、なおかつ余分の筋力を使わない動きに特化する必要がある。
 本書初級編で解説する初年次の合気道技法は、そのようなまったく力まない自然に滑る動きに秘められた「慣性力」に着目した観点から指導されている。初心者のみならず、高段者にとっても既に修得した技の本質を新たな視点から学び直すことができる好著。      
合気道を三年間でマスターするための教本・その第1巻。力技ではなく、慣性力を利用して無理なく入門できるよう、懇切丁寧な写真を満載して解説。

もくじ
はじめに…………………………………………………………5
合気道の歴史……………………………………………………11
稽古の方針………………………………………………………14
稽古開始から稽古終了までの流れ…………………………………20
 開始礼 20  準備運動 21  膝行 26  受け身 31
 入り身 46  体の転換 50  入り身転換 53  
 立ち呼吸 58  各種技稽古 60  座り呼吸法 62  
 背面伸ばし 64  黙想と終了礼 66  

初年次の稽古詳説針……………………………………………68
 初年次を迎えて 68  座り正面打ち一教 69  
 正面打ち一教 84  座り肩捕り一教 90  
 肩捕り一教 95  座り肩捕り一教 100  
 胸捕り一教 105  座り片手捕り一教 110片手捕り一教 115  片手捕り四方投げ 120 交差捕り四方投げ 127  横面打ち四方投げ 132
 正面打ち四方投げ 138  両手捕り四方投げ 143  
 諸手捕り四方投げ 150  正面打ち入り身投げ 154  
 横面打ち入り身投げ 158  上段突き入り身投げ 162  
 中段突き入り身投げ 165  下段突き入り身投げ 168  
 片手捕り入り身投げ 171  交差捕り入り身投げ 174  
 両手捕り入り身投げ 176  諸手捕り入り身投げ 180  
 初年次を終えて 182
おわりに…………………………………………………………187
 付録 合気道関連団体・主要道場抜粋 ………………………190