第二巻・二年次中級編/ 呼吸力を活かす
合気道開祖植芝盛平翁が示された「本当の合気道は六十歳からだ」という境地にたどり着くためには、単なる身体運動や筋肉組織によって生まれる物理的な力だけでなく、「呼吸力」や「中心力」などと呼ばれる自己と他者の間に働く人間に固有の潜在力をも身につけていく必要がある。そのため、二年次の稽古においては、特に人間の持つ原初的生命力の作用と考えられている「気」の流れを意識することの効用に重点が置かれることになる。
本書初級編で解説する二年次の合気道技法は、そのような気の効果を意識下で生むものから出発し、最終的には無意識のレベルで発動させる「呼吸力」をも取り入れたものにまで及ぶ。中級者のみならず、高段者にとっても合気道における呼吸力の本質を学び直すことができる好著。
ーもくじー
はじめに
二年次の稽古詳述
二年次を迎えて
座り正面打ち一教・正面打ち一教・座り上段突き一教
上段突き一教・座り諸手捕り一教・諸手捕り一教
座り正面打ちニ教・正面打ちニ教・座り片手捕りニ教
片手捕りニ教・座り胸捕りニ教・胸捕りニ教・上段突き四方投げ
胸捕り四方投げ・正面打ち小手返し・横面打ち小手返し
中断突き小手返し・片手捕り小手返し・交差捕り小手返し
両手捕り小手返し・諸手捕り小手返し・座り正面打ち三教
正面打ち三教・座り横面打ち三教・横面打ち三教・座り肘捕り三教
肘捕り三教・後ろ両手捕り三教・片手捕り三教からの呼吸投げ
片手捕り呼吸投げ・正面打ち呼吸投げ・両手捕り天地投げ・
二年次を終えて
おわりに
付録 合気道関連団体・主要道場抜粋